親知らず(おやしらず)
口腔外科における外来診療の中で、最も基本かつ頻度の高い処置が親知らず(智歯といいます)の抜歯です。
多くの場合、歯茎や骨の中に埋もれていて、親不知の周りに炎症を起こしたり、手前の歯が虫歯になったりします。ほとんどの場合、通常の局所麻酔で処置が可能です。歯の形や埋まり具合などによって異なりますが、歯茎の切開、歯の分割、縫合を行うことが一般的です。
当科では年間 1500〜2000本の親知らずの抜歯を行っており、熟練した口腔外科専門医が担当しています。事前に予約を頂ければ初診当日の抜歯も行っており、大学病院までの通院をより少なくすることも可能です。
治療について
右の写真を見て下さい。まず、通常の虫歯治療と同じ局所麻酔を行います。歯茎を切開して埋もれた親知らずの頭 (歯冠) を明示します (図1)。
手前の歯に引っかかっているため、歯を削って歯の頭を取り出します (図2)。
最後に残った歯の根っこ (歯根) を取り出して抜歯が終了します (図3)。
担当:碇 竜也